こんばんは!
元ダンサーTayu(たゆ)です。
それでは今回は喀痰吸引に使う器具・機材についてまとめていきます。吸引器は吸い込む力により、痰などを口腔内・鼻腔内・気管カニューレ内部から吸い出します。吸引器の内部は陰圧(内部の圧力が外部よりも小さい)担っているので痰を吸い出し、吸引器の中に吸い込むことができます。
吸引器の費用物品
必要物品 | 用途 | 口腔内に必要 | 鼻腔内に必要 |
気管カニューレ内 に必要 |
吸引器 | 圧がかかる装置と排液を貯める | ○ | ○ | ○ |
吸引チューブ | 人体に挿入し、分泌物を吸引する | ○ | ○ | ○ |
保管容器 | 再利用時、吸引チューブを保管する容器 | ○ | ○ | ○ |
清浄綿 | 吸引チューブの外側を清拭する | ○ | ○ |
○ 清浄綿等 |
洗浄水 | 吸引チューブの内側を清拭する |
○ 水道水 |
○ 水道水 |
○ 滅菌精製水 |
消毒液 | 再利用時、吸引チューブを消毒する | △ | △ | ○ |
清潔な手袋 | 吸引チューブを操作する | ○ | ○ | ○ |
吸引チューブには材質や太さ、先端の穴の数などに様々な種類があります。口腔内容には咽頭まで達しない長さのものもあります。太いチューブは吸引物を多く吸引できますが、空気も多く吸引して、粘膜を傷つけたり出血するなどの危険性も高くなります。医師・看護職が吸引部位別にその人にあったものを選定したものを正しく利用するようにします。
また、吸引必要物品の清潔を保持することは非常に大切です。そして、吸引部位別で清潔保持の方法は異なります。
気管カニューレ内部の吸引では特に吸引チューブの気管内への挿入部分に菌がつかないように吸引チューブを扱う必要があります。したがって、気管カニューレ用の吸引チューブは1回の吸引ごとに使い捨てが原則です。しかし、やむを得ず再度利用する場合には利用者ごとに清潔に保管しなければなりません。
現在、吸引チューブの清潔保持方法は消毒液の中に保管する浸漬法と、消毒剤を用いないで保存する乾燥法があります。
必要物品の清潔保持方法
浸漬法 |
乾燥法 |
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概要 | 吸引チューブを消毒液につけて保管する | |
手順 |
①吸引後、チューブ外側の汚染除去のため清浄綿で拭く ②チューブ内側の粘液の除去のため、滅菌水(口腔、鼻腔は水道水でも可)を吸引する ③吸引チューブを消毒液に浸して保管する |
①吸引後、チューブ外側の汚染除去のため清浄綿で拭く ②チューブ内側の粘液の除去のため、滅菌水(口腔、鼻腔は水道水でも可)を吸引する ③吸引チューブ内の水滴がない状態で蓋付きの乾燥容器に保管する |
交換頻度 |
・吸引チューブ、消毒液は24時間おき ・洗浄水は8時間おき |
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注意点 |
乾燥法は細菌の生存に必要な水分や喀痰が存在しなければ細菌の発育がしにくいという性質に基づいた方法で簡便ではあるが、実際、吸引チューブ倍の乾燥を保つのは吸引頻度によっては至難である。最近は目に見えないため、一層の注意が必要である ・口、鼻の上気道には常在菌が存在するため口、鼻用のチューブを無菌状態に保つのは困難である。よく水洗された清潔な状態に保つように心がける ・気管内、口鼻用ともにチューブ内側の粘液等を吸引圧をかけながら十分洗い流すことが肝要である |
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