こんばんは!
元ダンサーTayu(たゆ)です。
さて、喀痰吸引については一通りまとまった缶があるので、最後に喀痰吸引に伴うケアも記載したいと思います。痰を出すために、利用者にできるだけ楽になってもらうためのケアです。
痰を出しやすくするケア
・痰のある部位を植えにして重力を利用し痰を排出しやすい位置に移動させるケア(体位を整える)
一般的に、人は同一体位でいると苦痛になってきます。同一体位が持続すると、組織循環の障害が引き起こされる危険がある医、褥瘡や肺の障害などが生じます。さらに、喀痰吸引が必要な人の場合には仰向けのままで長時間寝ていると背側のは医の奥に痰が溜まってしまいます。重力を利用した姿勢を工夫することで痰を出しやすくなります。(痰が溜まっている方を上にした姿勢など)
・痰をスムーズに排出するために適度な痰の粘性を維持する
気道粘膜の繊毛運動による痰を外に出そうとする働きをスムーズに行うには単に適度な湿性(保湿性、加湿性)が必要になります。そのために体液のバランスを整えることが重要です。特に気管切開をしている人は口や鼻の加湿機構がないので、気道に適切な加湿が必要になります。
・空気の量と速さ=咳の力が大切
本来、分泌物は咳をすることによって喀出されるます。咳は異物や分泌物を体外に排出するための防御反応の一つで、肺内の空気が気道を通して爆発的に吹き出された状態です。この力を保つようなケアが必要です
口腔内のケア
口腔内には様々な常在菌が存在しています。これらは口腔内に存在している分には感染症の原因にはなりませんが、誤って下気道の方へ侵入すると感染の原因になります。口が十分開かない場合や、飲み込みやうがいができない場合もあるので、体位や姿勢を整え過って気管に流入しないように十分注意をして行います。
飲み込みやうがいができない場合は吸引器を活用しながら口腔ケアを行う場合もありますが、吸引操作が確実に行えなければ危険を伴うので注意が必要です。
口腔内の常在菌は唾液の自浄作用や衛生習慣によって一定以上増加しないうように保たれていますが、吸引が必要な人や食事が十分に取れない人などの場合、唾液の分泌も減少し、自浄作用が低下して細菌の感染・繁殖が起こりやすい状態になっています。これにより、講習・味覚の低下、誤嚥性肺炎を引き起こす原因にもなるので、口腔ケアは非常に大切です。
以下、全日本民医連による新ほっと介護「お口を清潔に保つケア」の記事を添付します。
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