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消化器系のしくみと働き

こんばんは!

元ダンサーTayu(たゆ)です。

 

高齢者および障害児・者の経管栄養概論と題しまして、今回はそのベース、消化器系のしくみと働きについてまとめました。

 

消化器系器官は、口から肛門まで続く約9mの長い管状の気管である消化管と、食物の分解に関わる消化酵素を分泌する気管である消化腺からなります。

 

消化器系器官は以下のような働きをします。

 ・食物を摂取する

・摂取した食物を栄養素に分解する(消化)

・栄養成分を血液中に吸収する

・消化できない残りのものを体から排泄する

 

消化器系器官の働きは自律神経の支配を受けており、副交感神経により亢進し、交感神経により抑制されます。

 

次に嚥下についてですが、

食塊の咽頭通過と食道への送り込みは嚥下反射によって起こります。食塊は0.5〜1秒程度で咽頭を通過します。このとき呼吸が一瞬止まり、口唇、軟口蓋、咽頭蓋が閉じ、一定の圧が発生し送り込まれるのでうまく飲み込むことが可能となります。嚥下反射は延髄の嚥下中枢によりコントロールされており、反射のタイミングは食塊によって変わります。

 

 

消化器官の構造と各部の名称

ストーマケア・ナーシングより抜粋

 

食物は

口腔→咽頭→食道→胃→小腸(十二指腸→空腸・回腸)→大腸(結腸→直腸)→肛門の順に通り排泄となります。

 

口腔内で分泌される唾液は唾液腺から一日に1000〜1500ml分泌されます。その中に含まれる酵素はでんぷん質を分解する消化作用、自浄作用、抗菌作用、緩衝作用、円滑作用等があります。

 

に入った食物を蠕動運動によって胃液と混ぜ合わせながら消化し粥状に変化させ、消化した食物は通常食後3〜6時間で十二指腸ヘ移送されます。炭水化物食が最も早く、ついでタンパク質食、脂肪食の順に長くなります。胃液は無色透明の強い酸性で、1日に1000〜2000ml分泌されます。

 

十二指腸では脂肪、タンパク質、炭水化物を吸収しやすい形に分解し、空腸では消化と吸収が行われ、回腸では主に吸収が行われます。

 

肝臓は胆汁を分泌して消化を助ける働きをする他、胃や腸から戻ってくる血液中に含まれている栄養の処理、貯蔵、中毒性物質の解毒、分解、排泄、血液性状の調節、身体防衛作用の働きをしています。

 

胆嚢は肝臓で分泌された胆汁を濃縮してためておき、十二指腸に胃の内容物が到着すると排出されます。胆汁の役割は脂肪の消化吸収を間接的に促すことです。

 

膵臓の働きは2つあり、一つは食物の消化を促す膵液を分泌すること・もう一つは血液中のブドウ糖の量を調節するホルモンを分泌することです。

 

大腸(結腸・直腸)では小腸で吸収された残りのものから前半部で水分及び電解質を吸収して(糞便を形成し)後半部で蓄積、排泄します。

 

内臓のしくみを理解して、どの部分がどのような働きがあるかがわかれば、その部分に異常のある方の対応や、日常生活の何に問題があるのかがわかるようになりますね。

 

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